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テクノからチャート、その他の音楽業界に関する執筆を担当。

Photo by Joey Foley/Getty Images

スニーカーメーカー、VANSの歴史は興味深い。約50年の歴史を持つ同社は創業当初と現在とでは関連するカルチャーが全く違う。1960年代中盤に創業した同社は当初、ヨットで履くボートシューズに特化していた。それが今となってはスケートボードやパンク・ロックから派生したカルチャーに支えられている。

では、ヨット用の靴を作っていた企業がいかにしてロックやスケートボードでクールな存在になったのか?

「1970年代初頭にカリフォルニア州ヴェニスのスケートボーダーたちが弊社のシューズを履き始めたのがきっかけです。それは、ドッグタウンという地域のZ Boysというグループのメンバーでした」とVANSの北米担当GMのダグ・パラディニ(Doug Palladini)は語る。

VANSはパイオニア的な役割を果たした彼らを忘れることなく、10数年前にはドキュメンタリー映画も撮影している。西海岸で人気に火が付くと、スケートボードを愛する東海岸のパンク・ロッカーたちも取り入れ始めた。その流れは自然に広まっていった。

VANSはパンクやスケートボードに特化した商品も開発し、パンク・ロックの祭典「ワープド・ツアー」のスポンサーも務めた。30年以上続いているこの祭典にはロックの大物たちが顔をそろえ、グリーン・デイやノー・ダウト、パラモアらに加え、ポップ歌手のケイティ・ペリーやエミネムも出演している。音楽業界で多大な影響力を誇るフェスと連携したことで、VANSはファン層を固めることができた。

「アクション・スポーツが現在の我々のルーツであり、そのほかの分野はそこから派生しました」とパラディニは語る。スケートボードやパンク・ロックは今でも一部の人々に愛されているが、以前よりもポップ・カルチャーにおける地位は低くなっている。

人気のテイストが変わり、新たなスポーツがクールになり、好まれるジャンルが入れ替わっても、VANSは過去を忘れずに現在の地位まで押し上げてくれた人々と共にあるべきだとパラディニは主張する。

「原点であるパンク・ロックは我々の伝統にとって重要な存在で、今後もサポートを続けます。しかし、現在は音楽的にはもっと多様な方面に進出していることも事実です」とパラディニは語った。

編集=上田裕資

 

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