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世界37カ国、700万人が愛読する経済誌の日本版

春蘭の里はグリーンツーリズムの成功例として全国的に注目を集めている。

起業家から、NPO、大学、老舗企業まで、住民総出の街づくり。あなたの街でも、すぐに真似できるモデルがあるかもしれない。全国23拠点を持つトーマツベンチャーサポートからの協力を得て編集部で厳選した、今、最もおもしろい地方のアイデア集。

1万人が押し寄せる「名所のない」農村

石川・能登。国内外から年間1万人が訪れる、平均年齢67歳の集落がある。山あいに点在する民宿は47軒。ほとんどがお年寄りの経営だが、月の売り上げが40万を超える宿も、ひとつやふたつではない。20年前、たった7人から始めた試みが、いま、大きく実を結んでいる。

「このままでは、いつかこの集落はなくなってしまうのではないか」。1996年、過疎と高齢化にあえぐ能登・宮地地区をなんとか再生しようと、住民7人が「春蘭の里実行委員会」を結成した。掲げたのは「都会から若者が帰ってくる農村」。

戦略は多彩で濃密だ。若者が生計を立てられるように、民宿の売り上げ目標を月40万円とし、宿泊料金を統一。また、全宿がチームを組み、一度に200人超の宿泊能力を有することで、海外からの団体客や修学旅行生から選ばれた。もてなしにもルールがある。地元産の山菜・野菜、輪島塗のお膳、手作りの箸を使い、砂糖や化学調味料は使わないこと。一日一客とし、囲炉裏があること。

宿泊者数は右肩上がり、限界集落も脱した。「見慣れた山里にこそ価値がある」。住人たちもまた、その魅力を再発見している。

春蘭の里@石川県能登町
石川県鳳珠郡能登町の17集落にまたがる民宿群およびその一帯。グリーンツーリズムの成功例として全国的に注目を集める。「春蘭」はこの里に咲く野生ラン。春にしとやかな花をつける。

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フォーブス ジャパン編集部 = 文

 

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