ほかにもヒュンダイの「アイオニック」やボルボのSUV「XC90 T8」、クライスラーの新型ミニバン「パシフィカ」など、さまざまなボディスタイルのPHEVが発表されている。
この傾向は、ガソリン価格が安くてもEVのテクノロジーに対する消費者の潜在的興味があることを示しているととれる。PHEVは高額ではあるが、電気自動車よりも安い傾向にある。また、特に比較的短い距離を車通勤している人にとっては、限られたEV走行距離を最大限に活用することができ、標準的なハイブリッドカーよりも燃費が向上する可能性がある。
その上、ハイブリッドカーと違って多くのPHEVは5,000ドル(約55.5万円)の連邦税額控除の対象になる。バッテリー残量が一定水準に減ったら通常のハイブリッド走行に切り替わるため、走行中にバッテリーが切れて動かなくなるのでは、という不安も回避できる。
PHEVは、どちらかと言えば過渡期の製品だ。21世紀初頭に人気があったVCR/DVDプレーヤーと同じようなもので、より走行距離が長く低価格の電気自動車が普及するまでの、技術の不足を補うものなのだ。