フェイスブックは昨年の最終四半期に続いて売上、利益ともにアナリスト予測を上まわった。第一四半期の売上高は538億ドル(約6兆円)で、モバイル広告の伸びが牽引した。純利益は15億1000万(約1690億円)ドルで、前年同期比で195%の伸びだった。4月27日の時間外取引でフェイスブック株は10%近く上昇した。
ザッカーバーグ、エリソン、そしてアマゾンCEOのジェフ・ベゾスは世界で最もリッチな上位10名の常連で、5位から7位の地位にあるが、会社の業績により順位は変わっている。これら3名のビリオネアらは、資産のほとんど自社株で構成しており、決算の結果次第で数十億ドルを増やすこともあれば失うこともある。今回の決算でザッカーバーグは6位の地位を奪還した。5位のベゾスとは20億ドルの差だ。
31歳のザッカーバーグは世界の富豪トップ10の中で最も若い。彼が初めて「400人のアメリカの富豪」ランキングに登場したのは2008年の9月で、資産額は15億ドル(約1600億円)だった。その後、2012年5月にIPOを果たしたフェイスブック株は現在までに180%上昇し、ザッカーバーグは米国内では4番目にリッチな人物となっている。
2015年12月、ザッカーバーグはフェイスブックの持ち株の99%をチャリティ財団のチェン・ザッカーバーグ・イニシアティブに寄付すると宣言した。今決算でフェイスブックは同社の取締役会が、議決権をもたないクラスC株発行に同意したと発表した。これにより、クラスA株、B株のそれぞれ1株から2株のクラスC株発行が可能になる。クラスC株の発行により、ザッカーバーグは会社の議決権を失うことなく、財団に寄付を行なえるようになる。