米国で急成長の「大麻ツーリズム」 富裕な団塊世代が殺到中

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同社が提供する大麻ツアープランは実に多彩だ。大麻ビジネスの視察を目的とした投資家向けのツアー、チャーター機で移動するパッケージツアー、バッチェラー/バッチェロットパーティー(新郎新婦が独身最後の夜を同性の友人と楽しむパーティー)プラン、大麻の医療効果について学べるプランのほか、大麻オイルを使ったマッサージ、大麻を使った料理のグルメツアーや料理教室まである。

観光客のみならず、通りすがりの人を対象にしたニッチなビジネスもある。グレッグ・ロトゥンドが半年前に立ち上げた420 Layover Solutionsは、デンバー国際空港で空き時間ができてしまったトンラッジット客を、大麻販売店と大麻が吸える場所に案内する短時間のツアー。

ロトゥンドは、大麻ツーリズム関連のビジネスを始めるにあたっては法律の専門家によるアドバイスが必須だと話す。大麻解禁の際に作られた法律は、今日のような大麻ツーリズムの発展を前提としていないため、顧客の送迎や保険に関するグレーゾーンが大きいからだ。

「大麻ツーリズムはアメリカ文化の一端を担うことになるだろう」とKush Tourismのゴードンは言う。「Red Hook(ブルックリンのワイナリー)やPike Place(ガムの壁で有名なシアトルのマーケット)のような文化にね」

編集=海田恭子

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