起業家が「燃え尽き症候群」を避けるための3つの秘訣

Jirsak / Shutterstock

起業は長く困難な道のりだ。道半ばにして燃え尽き症候群に陥る起業家も少なくない。米国の有名病院メイヨー・クリニックは、仕事での「燃え尽き」を「精神的、肉体的ストレスが絡み合い、自分に自信が持てず仕事の意義が見いだせなくなる状態」と定義している。

誰しも一度や二度はこうした経験をするものだが、起業家という人種は、それをとりわけ重大なこととして捉えてしまう。ゼロから会社を立ち上げるというのは大きなストレスを伴うものだ。いったん燃え尽きてしまうと、そこから立ち直るのはなかなか難しい。筆者自身が経験から学んだ、燃え尽き症候群の兆候を早めに発見し、深刻な事態に陥る前に食い止める方法をここでアドバイスしよう。

1. 目の前の景色を変えてみる

いい仕事をするには「場所」が大切だ。同じ場所で、同じ景色を眺めながら毎日同じような仕事をしていたら誰しも飽きてくる。単調な繰り返しがつまらないと感じ始めたら、危険な兆候だと思ったほうがいい。自分の席を離れてオフィスの別の場所で仕事をするだけで気分は変わる。あるいは外に出てカフェに腰を落ち着けるのもいいだろう。目の前の景色が変わると新しいアイデアや考えも浮かび、落ち込むのを防ぐことができる。

2. 創作活動にチャレンジする

ビジネスを動かしていくのは困難でストレスを伴い、かつ孤独な作業である。支えてくれる人たちがいたとしても、自分の辛さを吐き出す相手を見つけるのは難しい。私生活のパートナーはあなたが起業に挑戦することで家庭生活はどうなるのかを心配しているだろうし、起業仲間たちは自分のことで精一杯であなたの話を聞くどころではない。

だが、感情を封じ込めてしまうと燃え尽き症候群がやってくる。自分の思いを吐き出す方法としてオススメしたいのが何か創作活動に取り組むことだ。私の場合は文章を書くことで感情を発露している。何でもいいから思いをぶつけられることを見つけることだ。

3. 今この瞬間に意識を集中する

やらなければならないことが山積みになってくると、燃え尽き症候群への兆候が見えてくる。だが案じることはない。いったん立ち止まって、今この瞬間に意識を集中しよう。この先どうなるのだろうと考えるから不安になる。瞑想で心の状態を整えるマインドフルネスを学ぶことで、意識を今だけに集中できるようになる。「ハーバード・ビジネスレビュー」が最近報じたところによると、たった6秒の瞑想でも効果があるそうだ。

心を落ち着けて、「もしも、こうなったら」という終わりの無い問答から抜け出すことで、今本当にやるべきことが見えてくるかもしれない。

編集 = 速水由美

タグ:

ForbesBrandVoice

人気記事