スタートアップを失敗に導く「リーダーのあり方」2タイプ

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シリコンバレーで“失敗”が続いている。ある調査によれば、スタートアップ1,000社のうち、高収益をあげる企業に成長するのはわずか12社だけ。スタートアップの価値が先細りになっているという調査結果もある。一方で、企業価値が10億ドル(約1,111億円)以上のスタートアップである“ユニコーン企業”は、今やさほど珍しくはない。

だが、きわめて高い企業価値を維持しながらも、あまりに多くのユニコーンが実際には収益を生み出していない。その理由の一部は、リーダーシップのあり方にある。スタートアップにおいては、リーダーのあり方がその成功を左右するのだ。ではなぜ、これほど多くのリーダーたちが機能していないのだろうか。

ショッキングなことに、収益を気にしていないからだ。ユニコーン企業の多くのリーダーたちは、収益を上げて事業を成長させることを重視していない。技術系スタートアップとして彼らが目指すのは、次の資金調達にこぎつけること、あるいはグーグルなどの大企業に注目されて数十億ドルで企業を売却することだ。

または、当初はやる気があったものの、投資家を満足させるために高い企業価値を維持し続けなければならず、身動きがとれないのかもしれない。

理由は何にせよ、彼らはビジネスの基礎である「収入源を構築する」ことに興味がない。事業の成長を目指していないのだから、長い目で見れば既に失敗は決まっているのだ。

付け加えると、ユニコーンの起業家たちのリーダーシップは、企業のゴールと彼らの成功可能性を見る大きな手がかりになる。ユニコーンを評価する際に考慮に入れるべきリーダーシップのスタイルはの次の2つとなる。
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編集=森 美歩

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