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懸念されるのは、洗濯用ジェルボールによる急性中毒がその他の洗剤の場合に比べ、非常に深刻な症状を引き起こすという点だ。挿管(チューブを使って気管を開いておく)処置が必要になった子供117人のうち、104人は洗濯用ジェルボールが原因だった。さらに、スミス所長によれば、こうした誤飲による急性中毒のうち、「昏睡状態、肺水腫、呼吸停止、死亡の例が報告されたのは、洗濯用ジェルボールが原因の場合だけだ」。

死亡例は4歳と6歳の子供で、それぞれ肺水腫と呼吸停止を起こした。急性中毒に関する統計全体をみれば、最も一般的な症状は嘔吐であり、昏睡など深刻な状態に陥る割合は非常に低い。だが、洗濯用ジェルボールの場合は命の危険にかかわる状態になる可能性が大幅に高まる。調査期間中に洗剤が原因で昏睡状態になった子供21人のうち、17人はこのタイプを誤飲していた。

全体として、洗濯用ジェルボールによって子供たちに危険が及ぶ可能性は、その他の洗濯洗剤の4倍の高さだ。また、食器用洗剤(ジェルボールとその他の形状いずれも)と比べれば、その割合はさらに増す。

スミス所長は幼い子供がいる人たちに対し、中毒情報センターなど相談できる電話番号を携帯電話に登録しておくこと、自宅の固定電話のすぐそばに番号を記しておくことを勧めている。ただ、より重要なのは子供の目につかない場所に保管しておくこと、または購入自体を避けることだ。

米国の消費者団体、コンシューマーズ・ユニオンは、購入しないことを強く訴えている。同団体が消費者に対し、厳しい言葉で購入を控えるよう求めたことは、過去にほか一例しかないという。

編集 = 木内涼子

クラレマツダ

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