日本の家庭では、犬やネコのペットがそれぞれ1,000万匹ずつ生活している。高知発の犬ネコ小屋への需要は無限大だ。
富裕層からは「大型犬のための快適で巨大な小屋をつくってほしい」と依頼が来る。真夏でも快適に過ごせるよう、小屋には換気扇をつけるなど配慮を怠らない。木材を使ったキャットタワーはネコの爪とぎにもなるし、遊び場やベッドも兼ねる。
「犬小屋用の防音パネルや防音シートも、口コミで広がって爆発的に売れ始めました。事業はもっと拡大させていきますよ」
高知県は降水量も日射量も全国トップクラス。森林面積は84%と全国1 位だ。小屋をつくるための原木が安く入手でき、安い家賃で工場をもてる高知だからこそ成功したビジネスだ。
犬小屋制作工房K @高知県土佐町
代表の川村幸雄は関西で住宅の営業・設計・施工管理を経てUターン。高知県は良質の杉の産地で、杉材の入手が容易。九州・関西から年間100件、中部・関東から同400件の注文が殺到する。