パワーの源は「習慣」から生まれる
ひとつ明らかになっていることは、快適な眠りのための行動は、その日の朝起きたときから始まっているということだ。何杯のコーヒーを飲んだか、どんな食べ物を口に入れたか、どれだけ運動をしたか(しなかったか)、こうしたことがすべて、夜ぐっすりと眠れるかどうかにかかわっている。自分がどれだけのエネルギーを維持しているか、ストレスを抱え込んでいるか、そういった状態を把握しておくことも、より良く眠るための重要なポイントだ。
最も変えるのが難しいのは、寝室をデジタルフリーの空間にすることだ。多くの人はスマートフォンのアラーム機能を使っているし、寝る前に自分のツイッターフィードを確認したりする。
ハフィントンは新著の中で、「私たちが本当に健康に生きていくためには、まず睡眠を変えることから始めなくてはならない」と訴えている。また、今年3月からは全米各地の大学で、最新の科学を根拠とした情報に基づく講義を行い、睡眠の重要性と眠らないことの危険性に関する啓発活動を行っている。合わせて50校を周る予定だ。
睡眠が大切なのは分かっていても、なかなか十分な睡眠時間が取れないという人は、ぐっすり眠った後の感覚を思い出してみるとよい。どんな習慣でも、新たに身に付けようとするときには、自分を律し、それに打ち込まなくてはならない。ハフィントンがこの習慣を自分のものにすることができたのは、「完全に充電ができたと思ったときの感覚が大好きだから」だ。
当初はしっかり自己管理することが必要だ。だが、徐々に早く眠りたいと思うようになってくる。それは、「誰でも自分のことが大切なはず。眠ることは、それ自体が心地よいものだから」だという。