マーク・ザッカーバーグの直属の部下であるバーナルは、フェイスブックで約8年間働いており、コマースツールも担当していた。同社は後任を任命せず、バーナルが担っていた役割は他のマネージャーで分担するという。バーナルは最近、フェイスブックでの検索機能の対象を写真などのソーシャル・コンテンツだけでなく、イベントや公共情報に広げる取り組みを行っていた。
フェイスブックの成長を支えた重要人物
「フェイスブックで学んだ最も重要なことの1つは、小さなチームでもビジョンと推進力を持っていれば世界を変えられるということです。セコイアは、世界にインパクトを与えている様々な企業を、初期の段階から支援してきた歴史を持つ会社です」とバーナルは投稿で述べている。
フェイスブックは最近ライブ動画に力を入れており、検索ツールとしての利用の増加も期待されている。政治集会や音楽フェス、おもしろ動画まで幅広いライブ動画を配信すれば、リアルタイムの情報を得たり共有したりできるハブとしての認知度が高まり、さらに検索回数が増えるかもしれない。
ザッカーバーグは先週のF8カンファレンスで今後10年のビジョンを発表し、メッセージングや人工知能、コネクティビティや仮想現実への取り組みにまで言及した。
フェイスブックの広報担当は「マイクはフェイスブックにとって不可欠な存在でした。寂しさも感じますが、彼がキャリアにおける次の段階に進んだことを嬉しく思い、成功することを願っています」との声明を発表した。
バーナルは数か月以内にセコイアで働き始めるという。セコイアはフェイスブック傘下のワッツアップとインスタグラムにも出資している。バーナルはプラットフォーム担当として、スタートアップ企業と仕事をしてきた過程でセコイアと親交を深めたと報じられている。
セコイアのパートナーであるブライアン・シュライアー(Bryan Schreier)は「マイクのような人物は企業が選ぶのではなく、企業は選ばれる立場にあります。彼がフェイスブックで積んだエンジニアリングやプロダクト、デザインをスケーリングする経験は、セコイアがフェイスブックのような革新的な企業を支援するにあたり、非常に貴重なものになります」と語る。
セコイアは3月、勤続20年のベテランだったマイケル・ゴーゲン(Michael Goguen)を解雇している。彼が関係を持った女性に口止め料として4,000万ドル(約43億円)を支払うことで合意した問題が発覚したためだった。