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3 本目の矢が放たれた。アベノミクスの3 本目の矢、成長戦略のことである。しかし、それほど評判がよくない。
私は違う見方をしている。今回放たれたのは1 本の矢ではなく100 本の針だったのだ。放たれた小さな針に目を凝らしてみよう。なぜならば、そこにはビジネスや投資向けの数多くのネタが隠されており、私たちはここからひと稼ぎもふた稼ぎもできるからである。
まず、労働規制改革の分野。生産年齢人口が減少して仕事の担い手が減少し、構造的な人手不足が発生していくなかで、ここの分野は可能性であふれている。女性の労働力の戦力化、シニアの活用、外国人労働者の活用などは大きく成長していくのは間違いない。
次に観光分野。日本の魅力を海外の媒体を使って政府がPRしているだけでなく、東南アジア諸国に対するビザ発給の緩和や免税額の引き上げなど、地味だが確実な政策を行っている。ところで、外国人観光客の増加でもっとも潤った企業はどこかご存じだろうか。実はドン・キホーテなのである。ドン・キホーテは昨年1 年間で500万人の観光客を集め、300億円の売り上げをあげた。成功の要因は複数ある。各国語表示、利便性が高いこと。また、海外へのアピールの仕方が上手なことや、外国人への対応に慣れていたということなどもある。
日本の大手の観光業は日本人を外国に送ることに集中してきた。しかし目を凝らしてみれば、これから伸びるのはインバウンドだということがわかる。ここは間違いなく、ベンチャー企業の出番である。

少子高齢化で働き手が減少していることは省力化、無人化を徹底しなければいけないことを示している。それはロボット化、IT化の促進につながる。電力会社の配送電部門の分離や、電力小売りの自由化は、地方においても大きな経済効果があるだろう。メディカル分野も有望だ。健康・医療関係の分野は大きく伸びるのは間違いないし、政府支出は、若者に「給料」となって還元されるわけであり、ある意味での所得移転である。
農業分野もこれからチャンスがいっぱいだ。市場は大きいが、このままでは担い手が消えていってしまう。ということは、何もしなくても大きな市場が生まれてくるのである。すでに多くの意欲的な起業家がこの分野に乗り出している。

みなさん、どうだろう。3 番目の矢は不発だと文句を言うのか、それとも100 本の針のひとつひとつを精査して行動に出るのか。さあ、帆を調整しよう! チャンスは目の前だ。

藤野英人

 

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