セレブを広告塔にする5つのメリットと注意点

資生堂「クレ・ド・ポー ボーテ」のスポークスパーソンを務める女優アマンダ・サイフリッド(Photo by Jun Sato/Getty Images for cle de peau BEAUTE)


新規顧客の獲得

新規顧客を十分に獲得することができずに失速することが多い小規模企業であれば、地元の有名人を起用するといい。それまでそのブランドを試したことがない人々に興味を抱かせることができる。多くの場合、まずそのブランドを試してもらうことが重要なのである。

ある製品をまだ使ったことがない人々でも、見たことのある人物がテレビでそれを使っているのを繰り返し見ていれば、試してみようと思うものだ。

不振ブランドの活性化

どの企業にとっても、最も難しいのは“最初の勢い”を得ることだ。それが上手くいっていない場合には、セレブの力を借りて活性化を行うといい。

中には知名度の高い有名人を起用して、収益すべてをそこに注ぎ込む企業もある。特に大企業では、製品発売のタイミングでかなりの有名どころを“顔”とし、短期的には損失を出そうとも、最終的な黒字を期待するのだ。リスキーな戦略ではあるが、過去には結果が出ている。

結論ー“正しい”人物を起用せよ

自社の製品やブランドにぴったりの人物とは、ターゲットとする顧客層の間で認知されており、彼らにとって意味を持つ人物だ。若者向けの製品に高齢のラジオ番組司会者を使わないのは常識だろう。だがどうやって“正しい”人物を選ぶのか。

大事なのは、人々が共感を抱くことのできる人物を見つけること。それにはターゲット層をきちんと理解する必要がある。ソーシャルメディアで何が話題になっているのか、顧客が好きなものや嫌いなものが何かを調べ、完璧な顧客像を抱くことが重要なのだ。

だが正しい有名人を探すために全予算を使う必要はない。地元で知られた顔を起用して、素晴らしい結果を生むことだって十分に可能だ。この手のマーケティングにおいては、コストをまかなえる効果が必ずあるとは限らない。

編集=森 美歩

タグ:

ForbesBrandVoice

人気記事