セレブを広告塔にする5つのメリットと注意点

資生堂「クレ・ド・ポー ボーテ」のスポークスパーソンを務める女優アマンダ・サイフリッド(Photo by Jun Sato/Getty Images for cle de peau BEAUTE)

企業の“広報担当者”になってくれるセレブリティは、意外と手の届くところにいるものだ。レオナルド・ディカプリオを起用するのは予算的に無理でも、そこそこのセレブや地元で名の知れた人を起用し、製品をプッシュすることはできる。

有名人を広告に起用して効果があったのは昔の話だと言われることも多いが、それは違う。そういった広告が今でも販促効果があることは、複数の調査で示されている。彼らを広告塔にすることで売上は平均4%アップし、そのほかにも多くのメリットがあるのだ。以下にその利点を紹介する。

影響力で買わせる

自分が好きなセレブが勧めたから、というだけの理由で商品を買う人は今も多くいる。そのセレブを好き過ぎる故の行動で、特に若者にその傾向がある。「自分もああいう風にならなければ」と思って育っているからだ。

化粧品の広告に必ずと言っていいほど有名人が起用される理由も、そして多くの有名人が自ら化粧品ブランドを立ち上げる理由も、そこにある。また、セレブを起用することで、ブランドや製品に即座に信頼性を与えることもできる。

知名度を高める

ブランドの知名度を高めるということは、人々に自社製品の存在を知ってもらい、それが今すぐ買える状態にあると知ってもらうことだ。しかし昨今では同じ業界にあまりに多くの企業があるために、それが以前よりも難しくなっている。

その点、有名人の“広報担当者”を通せば、すぐに注目を集めることができる。長い目で見ても、より多くの人が、自分の好きな有名人が支持している企業についてさらに多くのことを知りたいと思うはずだ。

市場での立場を確立

中小企業が有名人を起用するひとつの理由は、市場における自社ブランドの立場を確立するためだ。そのためには「正しい状況の中で見せる」ことが重要となる。

例えば炭酸飲料メーカーが人気子役を起用し、スケートボードをしたり、友達と気ままに過ごす中でその飲料を飲む広告をつくったとする。若者はそれを見て「自分たちが普段同じことをしている」と親近感を抱くはずだ。思い描ける状況に製品を当てはめて見せることで、おそらく彼らはそれを買いに行くのだ。

その上でカギとなるのは有名人選び。適切な人物を起用すること、信頼性を高めることができる。
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編集=森 美歩

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