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Fort Worth Star-Telegram / Getty Images

トヨタがNASCAR(全米自動車競争協会)シリーズへの挑戦を始めたのは、10年ほど前のことだ。以来同社はこのレースを、米国の主要メーカー相手に戦いを挑むための場と位置付けてきた。昨年11月に行われたNASCARスプリント・カップ・シリーズの最終戦では、フォード・エコブースト400で初のシリーズ王座を獲得。トヨタにとって、大きな意味のある勝利を収めた。

トヨタ・モーターセールスUSAのエド・ルークス副社長は、「我が社は数々のレースを制してきたが、北米最高峰のこのレースで勝利したことは、トヨタだけでなくトヨタ・ブランドにとって、象徴的な出来事だ。米国内のみならず、全世界に影響を及ぼす」と語った。

米国市場向けの車の75~80%を北米で生産するトヨタについて、2008年からスプリント・カップ・チームでトヨタと共に戦っているジョー・ギブス・レーシングのジョー・ギブスは、「多くの点で、トヨタは外国メーカーとは思えない。米国内に工場を持ち、車を生産し、この国に深く根を下ろしている。米国の文化の一部と言ってもいい」と述べている。

トヨタと米国の自動車レースの関係は深い。2004年にトラック・シリーズでNASCAR に初参戦し、2007年に当時の最高峰シリーズ、「ネクステルカップ」(現在はスプリントカップに名称変更)に進出。そして翌2008年には、それまで10年以上にわたってGMと組んで参戦していたギブス・レーシングがトヨタに転向した。

さらに、NASCARへの参戦におけるトヨタの役割は、車の製造にとどまるものではない。リッチモンド、カンザス、ソノマの3つのレースのスポンサーとなっているほか、2014年にはストックカーレース発祥の地であるデイトナにあるデイトナ・インターナショナル・スピードウェイの改修に4億ドル(約437億円)を投じるプロジェクト、「デイトナ・ライジング」に出資した。

トヨタがNASCARに注ぎ込んできた情熱と努力は、実を結んでいる。ルークス副社長によれば、同氏がトヨタに入社した10年ほど前には、トヨタはデトロイトスリー(GM、ダッジ、フォード)に大きく遅れを取っていた。NASCARファンが自動車の購入を検討する際、トヨタを真っ先に検討するという状況ではなかったのだ。だが、トヨタはすでに数年前までに、これら3社と肩を並ベル存在になっている。

こうしたトヨタの躍進に貢献したのが、レースでの勝利だ。そのためトヨタが当面の目標に掲げるのは、レースでさらなる優勝を収めることだ。ギブスはトヨタとNASCARについて、「トヨタはとどまるところを知らない」「素晴らしいパートナーだ」と述べる共に、「8年以上一緒に戦っていれば、難題に直面することもある。そうした中で我々は、トヨタが本当に信頼できるパートナーだと確信するようになった」と話している。

編集 = 木内涼子

 

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