─「マインドフルネス」とは?
マインドフルネスについて説明するとき、まずは一日のうちで痛みを感じていないときはあるのかと尋ねる。すると患者たちは、何かに「ピンときた」表情をみせる。すると、その痛みを感じていない瞬間を再現するのは簡単だということを理解してもらえる。
─患者にとっての「マインドフルネス」の重要性は
痛みに関しては、マインドフルネスは非常に重要なものになっている。医師たちは、麻薬性鎮痛薬を使用させない方法に患者を導こうと努力している。また、副作用の危険性から、非ステロイド性抗炎症薬を処方できない患者も多い。
私自身も、こうした薬品を日常的に処方することは避けたいという気持ちが高まる一方だ。痛み緩和のために患者に提示できる選択肢は減り続けており、そうした中で、私たち医師が痛みを管理する方法として患者に勧めることができることのひとつが、マインドフルネスだ。
─意外な効果に驚いた経験は?
この方法を進んで受け入れてくれる患者たちの数の多さに驚かされている。