ビジネス

2016.04.13

「未来のビル・ゲイツ」15名 オバマも認めた女性起業家ほか

[左から]ジュエル・バークス PARTPIC共同創業者、ロス・マックレー VIDEOAMP共同創業者、ヴラッド・テネフ ROBINHOOD共同創業者、マシュー・ラミレズ WRITELAB共同創業者 (photographs by Jamel Toppin)


手数料タダで株取引 次世代金融企業
ヴラッド・テネフ/Vlad Tenev (28)
ROBINHOOD共同創業者


「Robinhood(ロビンフッド)」はスマートフォンで誰でも利用できる株取引アプリだ。2014年にリリースしたアプリはシンプルなデザインで、手数料が完全に無料。すでに、20億件の取引が行われている強者だ。

テネフは名門カリフォルニア州立大学ロサンゼルス校数学科の博士課程を中退して、同級生バイジュ・バットと共にヘッジファンドや銀行向けの取引ソフトの開発を始めた。

その後、ターゲットを個人投資家に移し、E*Tradeやフィデリティといった1回の取引ごとに手数料をとる証券会社を飛び越えるサービス・Robinhoodを開発。利益は顧客の口座残高の利子と信用取引の投資資金を貸しつけて生み出す予定だ。これまでに6,600万ドルを調達した。


人工知能が先生!新文章教室を開講
マシュー・ラミレズ/Matthew Ramirez (26)
WRITELAB共同創業者


ラミレズが、人工知能で文章の書き方を教える方法を思い付いたのは、カリフォリニア州立大学バークレイ校の英語専攻の博士課程在籍中に、1年生向けライティングクラスで教えている時。

「一学期間に一人で採点する課題は120枚以上。一方で、学生はスピーディな回答を求めている。そして教えている内容の90%はアルゴリズムで採点できることに気づきました」とラミレズは話す。

文章スタイルやわかりやすさ、論理構成などに統計的なパターンがみえたため、全てコード化できた。2013年に「Writelab(ライトラボ)」を立ち上げ、これまでに250万ドルの投資を受けた。すでに低所得地域の高校からアイビーリーグの大学に至る53校に導入されている。

キャロライン・ホワード = 文 ジャメル・トッピン = 写真 徳田令子/アシーマ = 翻訳 山下祐司 = 構成

この記事は 「Forbes JAPAN No.21 2016年4月号(2016/02/25発売)」に掲載されています。 定期購読はこちら >>

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