当期純利益は10億6,300万ドル(約1,156億円)で、前年同期の14億2,000万ドルから25%減少した。1株利益は2.41ドルで、2.92ドルを下回った。特別損益を除いた1株利益は、アナリスト予想を2セント下回った。
売上高は13%減の45億3,000万ドルで、同様にアナリスト予想(47億6,000万ドル)に届かなかった。
モンサントの主力商品であるトウモロコシ種子の売り上げは同11%減の7億8,200万ドル。農家が作付面積を減らしている影響を受けた。
同社の最高財務責任者は今年3月、「農業は今、(経済活動の)循環の中で厳しい状況にある。そして、我々はその点に責任を転嫁しがちだ」と指摘。さらに、「我々のマクロ環境は一層厳しさを増している」と警告した。
農家にとっては、厳しい状況が続いている。米農務省は農家の今年の収入見通しについて、前年比3%の減少を予測している。2015年は同38%減、2014年は同27%減少していた。こうした状況のなか、農家は支出を減らさざるを得ない状況が続いている。