ディズニーにはまだ、次期CEOの選出に十分な時間が残されており、同社は「後任者の選定にあたっては、広範な基準で候補者を選びだす」と述べている。
それは果たして誰なのか。変化を続けるメディア業界でうまく舵取りをしていける人物を据える予定では、という憶測もある。というのも、オンラインでスポーツを観る人が増えたことにより、同社の“大きなドル箱”であるスポーツ専門ケーブルテレビESPNの視聴契約者数が減少。同社の株価が下落し、投資家らに心配の種を与えた。
スタッグスは、最近ではパーク&リゾート部門のトップとして、今夏オープン予定の上海ディズニーランドの準備を手がけてきた。そのスタッグスの退任で、次期CEO候補を失ったことは、ディズニーの株価にとって脅威になりかねない。「後継者選びをめぐる混迷は、株価に悪影響を及ぼす可能性が高い」とバークレイ銀行のアナリストは指摘する。
投資家たちは、後継者選びの重要性と難しさを十分に認識している。そのため今回の「サプライズ」はディズニーにとってまったくプラスではなく、4月5日の時間外取引でディズニーの株価は2%下落した。