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ハードウェア及び半導体メーカーについて執筆

GlebStock / Shutterstock

2007年当時、 17歳にして世界で初めてiPhoneの脱獄(ジェイルブレイク)をやってのけた伝説のハッカー、ジョージ・ホッツが自動運転カーの開発を進めている。ホッツは昨年、サンフランシスコの自宅ガレージでAI(人工知能)を搭載した自動運転カーを公開し、Comma.ai社としてビジネス化の動きを進めている。

ホッツは、アンドリーセン・ホロウィッツ(Andreessen Horowitz)から出資を受ける予定だ。ホロウィッツのパートナーであるクリス・ディクソンは4月3日、自身のブログで「Comma.ai社に対し、ホロウィッツ社は310万ドル(約3億4千万円)の資金調達ラウンドを実施する」と語った。今回の資金調達によりComma.aiの企業価値は2,310万ドル(約25億円)に達する見込みだ。

昨年12月、ホッツは「グーグルやテスラに対抗したい」とメディアのインタビューに応え、その無謀とも思える試みで世間の反感を買っていた。

「私も数ヶ月前にホッツに会った時は、彼のプランに懐疑的だった。こんな革新的なシステムを個人で作れるのか、と。しかし、彼と話すうちに疑いの気持ちが情熱に変わった。同僚たちとテストドライブを繰り返すうちに、彼の技術について深く知ることが出来た」とホロウィッツのディクソンは述べている。

ホッツは、車線維持アシストや緊急停止システムを搭載したADAS(先進運転システム)の車載キットを販売する計画を立てている。「このシステムは、現行のどの製品よりも素晴らしいものになるだろう」と語るホッツの最大のライバルは、最先端のADAS技術を持つテスラモーターズだという。

 ホッツは、すでにホンダアキュラ「ILX」に彼のシステムを実装している。車には6台のカメラやレーダーが搭載され、Liderと呼ばれるマシンラーニングのアルゴリズムが運転を行う。Liderはトランク内に設置され、NVIDIAのグラフィックカードを搭載したコンピュータで稼働する。

自動運転カー市場はさらに加熱している。ゼネラルモーターズは、自動運転カー向けキットを開発するスタートアップ企業のクルーズオートメーション(Cruise Automation)を10億ドル(約1,087億円)で買収する見込みだと報道されている。

「この金額が、僕らの会社の買収の基準額になるのではないかと思う」とホッツは筆者の取材に対し、メールで返信した。「僕たちの技術は、今まで聞いていたものよりはるかに優れているからね」

編集=上田裕資

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