そこで「アジアで最高のバー」を見つけようと、アジアのバーに精通した審査員154名が、様々な角度から審査を行った。審査に当たったのは、世界トップレベルのバーテンダーやブランドアンバサダー、ジャーナリストたち。シンガポールは東京を僅差で破り、2016年アジア最高の「バー都市」となった。ランキングの詳細はAsia’s 50 Best Barsのサイトに掲載されている。
銀座の「バー ハイ・ファイブ」が3位に
「アジアで最高のバー50(Asia’s 50 Best Bars)」上位10位のうち、4つがシンガポールのバーだ。東京からは銀座の「バー ハイ・ファイブ/Bar High Five」が3位にランクインした。
「審査員らは、バーの雰囲気やカクテルを作るバーテンダーの技量、ワインの品揃えなどを吟味しました」と、同ランキングを編集したハミッシュ・スミス(Hamish Smith)は言う
「アジア地域全体では、シンガポールと東京が抜きんでています。シンガポールはイギリスの旧植民地であり、東南アジアの金融の中心です。外国人居住者や旅行者が多く、バーはその恩恵を受けています」とスミスは話す。
シンガポールのバーに集う外国人らは、彼らのスタンダードに合ったバーを求める。そもそもバーで飲む文化は西洋で生まれた。アジア人は、レストランで食べながら飲むことが多い。「シンガポールは、より西洋的です。ただ東京のバーは、独自のスタイルを持っています」とスミスは語る。
ジンとパイナップルジュースのカクテル「シンガポール・スリング」は1915年、シンガポールの高級ホテル、ラッフルズ・ホテルにあるロングバーで誕生した。今回のランキングではシンガポールのカクテル・バー「28 Hongkong Street」が1位に輝いた。
「アジアで最高のバー50」のサイトによれば、28 Hongkong Streetはアメリカ流のカクテルを多く提供しており、「これは東南アジアでは意外なことかもしれない」としている。他にもトップ10にはシンガポールの「Manhattan」(5位)、「Operation Dagger」(7位)、「Jigger & Pony」(8位)の3店が入っている。