香港は新車登録時の自動車税を免除しており、EVを最も安く購入できる都市の1つだ。大気汚染が社会問題になっている香港は、新車登録に重い税金を課し、それは自動車価格の2倍以上にもなることも珍しくない。しかしEVカーに対しては1994年以降、自動車税を免除している。
この免税制度は2014年3月、2017年3月までの3年間の延長が決まった。その後は更新されることはない。しかしローは、免税が打ち切りとなってもEVカーの加速は止まらないと自信を示す。
「免税制度がなくなればモデル3の実質価格は25%上がる。しかし、テスラの車は長期的に見ると割安なので、存在感を高めていくだろう」
ローはその理由について、「EVカーはガソリン代がかからず、道路税や年間登録費も安い。テスラなら余計な修理費用もいらないだろう。一方、ガソリンカーなら年間の車検費用や調整費用などで少なくとも年間2万香港ドル(約28万円)がかかる。長期的に見てEVがお得だからこそ、ウーバーのドライバーは香港でテスラの車を運転しているのだ」と説明した。