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テクノからチャート、その他の音楽業界に関する執筆を担当。

ポール・マッカートニー (Photo by Gilbert Carrasquillo/Getty Images)

信じられないような話だが、ポール・マッカートニーは、彼が書いた有名な楽曲の多くの著作権を所有していない。悲しいかな、それが音楽業界の現実なのだ。だが、その状況が間もなく変わるかも知れない。

アメリカで制定された1976年の著作権法の規定により、マッカートニーは、自身が作曲した楽曲のいくつかの版権を取り戻せるかもしれない。米国の著作権法は、1978年以前に書かれた楽曲について、著作権成立から56年後に、現時点の著作権の持ち主が誰であろうと、楽曲を書いた原作者が著作権を取り戻すための申し立てをする権利を与えている。

マッカートニーがキャリアの初期に書いた数多くの楽曲については、定められた期限(2018年)がもうすぐ訪れようとしており、彼は当然の権利として、それらの著作権を取り戻すつもりのようだ。

2018年1月、初期の楽曲の権利をポールが奪還

マッカートニーは、既に法的手続きに着手していると報じられているが、それらの楽曲の出版権が最終的に誰の手中に収まるかは、2年後でなければ分からない。事実、マッカートニーが奪還を望む楽曲の多くは、実際に56年目を迎える2018年1月にならなければ所有権の返還が適用されないのだ。しかし、法的手続きを早く始めれば、その分だけ早く権利を取り戻せる。

しかし、マッカートニーが権利の奪還に乗り出す一方で、彼の同意も無いままその出版権が売却されようとしている。レノン=マッカートニー・カタログの出版権はマイケル・ジャクソン・エステートが所有していたが、今年3月はじめに、Sony /ATV が、マイケル・ジャクソン・エステートが保有する50%の持ち分を買い取るべく大金を投じたことが報じられた。

ソニーは、マイケル・ジャクソン・エステートに対し7億5000万ドル(約840億円)を支払うとされる。レノンとマッカートニーは、1969年にビートルズの楽曲の著作権管理会社だったノーザン・ソングスを買収しようと試みたが、この時、同社の買収に成功したのは英民放ATVだった。

その後、レノン=マッカートニー・カタログの出版権は、音楽出版社ATVミュージック・パブリッシングが保有していたが、マイケル・ジャクソンが1985年に同社を4,750万ドル(約53億円)で買収。1995年にはソニーとの統合事業に合意し、出版権管理会社Sony/ATVが立ち上げられていた。

編集=上田裕資

 

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