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ハードウェア及び半導体メーカーについて執筆

(Photo by Justin Sullivan/Getty Images)

アップルのティム・クックCEOは製造ライン管理のプロだ。クックはかつてアップル製コンピュータの製造サイクルを4か月から2か月に短縮させた事で知られており、彼は18年に及ぶアップルでのキャリアでその実力を存分に発揮してきた。

しかし、その名声とは裏腹に今回の新製品、iPhone SEに使われている部品には奇妙な点が多い。ここ一週間で、iPhone SEの内部には5sや6sのパーツが数多くリサイクルされている事実が明らかになった。例えば、6sのA9チップやNFC(近距離通信技術)チップ、LTEモデム、さらには5sに搭載されていたBroadcomとテキサス・インスツルメンツ製のタッチスクリーンコントローラーなどがSEに使われているというのだ。

一年近く倉庫に眠っていたチップを使用

さらに興味深いことに、これらの部品の日付を確認したところ、長い間在庫として保管されていたことがわかった。半導体チップの解析を行うChipworksの調査によると、中には11ヶ月もの間、倉庫に眠っていたらしきパーツもある。A9チップは昨年8~9月、メモリは昨年12月の日付になっているという。

カナダのChipworks社は歴代のiPhoneを分解し、チップに刻印された日付コードから、そのチップがテストされた時期を特定している。同社のバイスプレジデントを務めるジム・モリソンによると、アップルは2010年のiPhone 4のリリース以来、チップをテストして端末に組み込み、消費者へ販売するまでのサイクルを8~9週間で維持してきたという。

卓越した製造マネージメントの手腕を誇るティム・クックは、「在庫は悪だ」と述べていたが、iPhone SEでは何が起きたのだろうか。「検証の結果、アップルは部品をリサイクルしていることが分かった。これはiPhone 6sの販売台数が予定以下だったことを示しているのかもしれない」とモリソンは述べた。

「SEのチップの中には昨年の日付のものが含まれており、膨れ上がった在庫を処分するために新型iPhoneに流用したのだろう」

アップルは賢い企業だ。古いハードウェアをリサイクルして別の製品を作ること自体は良いアイデアだと言える。しかし、在庫が過剰になっているとしたら、それは決して良い兆候とは言えないだろう。

編集=上田裕資

 

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