フェイスブックメッセンジャーやWhatsAppにも似た機能はあるが、スナップチャットは会話を続けながら、機能を切り替えられる点が格段に便利だ。新しくなったビデオ通話では、相手は「参加する」、「無視する」、「見る」という選択肢から選べるようになった。
ぐるぐる回るGIF画像的メッセージが送れる
他にもループするGIF画像のようなビデオメッセージが送れたり、200種類を超えるスタンプが用意されているなど、実用的な機能が満載だ。
「チャット2.0をリリースできて興奮しています」とスナップチャットは公式ブログで述べた。「チャット中に友人にあなたの歌声を聞かせたり、ビデオであなたの新しい子犬を自慢したりすることができます。友人がオフラインであれば、音声メッセージやスタンプを送ることもできます」
遊び心溢れる新しいインターフェースは、スナップチャットのコアユーザーであるミレニアル世代に強力に支持されるだろう。動画や音声を通じ、ありのままの日常を相手に伝えるには最適なソーシャルプラットフォームになったと言える。
スナップチャットのDAUは1億人で、メッセンジャー(MAU8億人)やWhatsApp(MAU10億人)には及ばないが、今回の機能改変で差が縮まるかもしれない。メッセンジャーも、この1年間で音声通話やビデオ通話に加え、アプリからウーバーの配車を依頼できる機能やカスタマーサービス機能をリリースしている。スナップチャットも同様にショッピング機能など新サービスの提供を開始するかもしれない。
チャットをリアルの会話に近づける
スナップチャットは同日、ストーリー(動画や写真のコレクション)の自動スキップ機能もリリースした。フィード内にある友人のストーリーを見終わると、自動的に次のストーリーが再生され、スワイプでのスキップも可能だ。これにより、ユーザーの滞在時間やページビューを飛躍的に増やす効果が期待できる。
スナップチャットは、リアルな交流に極力近づけるために、聞く、見る、テキストを打つ、話すといったあらゆるコミュニケーション手段をシームレスに統合したのだという。
「この2年間、我々はチャットを対面での会話に近づけるためのテクノロジーに磨きをかけ、チャット2.0をリリースしました」とスナップチャットは述べている。
今月初めにスナップチャットは1億7,500万ドルをフィデリティから調達している。評価額は昨年5月に5億円を調達した前回ラウンドと同額の160億ドルだった。