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rvlsoft / Shutterstock.com

米投資銀行エバーコア(Evercore)は3月28日、フェイスブックの傘下のメッセージアプリ「ワッツアップ」と「メッセンジャー」の月間アクティブユーザー数が18億人に達したことを受け、同社のターゲット株価を1株150ドルに上方修正した。フェイスブック株は現在115ドル付近を推移しているが、同社の目論見が正しければ、フェイスブックの企業価値は今後5000億ドル目前の4400億ドル(約50兆円)に達することになる。

 エバーコアのアナリスト、ケン・セナ(Ken Sena)は、ニューヨーク市場のアナリストとしては最も強気な部類として知られており、ターゲット価格を150ドルに押し上げる以前は、140ドルをターゲットとしていた。

 セナによると「フェイスブックはワッツアップとメッセンジャーの2アプリだけで18億人のユーザーを抱えており、このプラットフォームの人口は世界のiOSとアンドロイドのユーザー数に匹敵する」という。

 彼の見方が正しいとすると、フェイスブックの企業価値を市場は見くびっていることになる。同社の現在の時価総額2320億ドルから、18億人のユーザー1人あたりの価値を割り出すと、130ドル前後という計算になるが、ユーザー一人につき毎月わずか1ドルを生み出すと考えても、市場の期待値は低すぎる。

 セナはさらに次のように述べている。

「世界人口の大部分がメッセージングでつながろうとしている現在、ビジネス分野でのコミュニケーションもメッセージベースでさらに拡大するでしょう。そこで重要になるのがAIの導入ですが、人口知能を通じたコミュニケーションの発展にはまず膨大なユーザーデータの蓄積が必要です。その分野で非常に優位に立っているのがフェイスブックだと言えます」

 セナはまた3月10日にエバーコアが発表した、VR関連のリポート『The Future Through a VR Headset(VRヘッドセットを通じて見る未来)』の内容にも触れ、「他社に先駆け、次なるプラットフォーム事業に参入したフェイスブックは、非常に良い位置に付けていると言えます」と述べた。

 セナの予想は、このところの市況の悪化で弱気な予想ばかりを繰り出すウォール街のアナリストの中で、異例の力強さと言えるかもしれない。しかし、筆者個人としては引き続きフェイスブック株を保有し、更に買い足しても良いくらいだと考えている。

編集=上田裕資

 

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