YouTube再生回数にみる「グッチ」への大いなる期待

GUCCIのキャンペーンビジュアル


変わりゆく4つのこと

アレッサンドロ・ミケーレの「グッチ」を知るには、同ブランドに対するこれまでのイメージを、すべて拭い去る必要がある。なぜなら、「クラフツマンシップ」や「アルチザン」といった伝統の“モノづくり”を前面に押し出すよりも、先鋭的でクリエイティブなモード路線を打ち出すブランディングにシフトしているからだ。

この方向性は、プロダクトはもちろん、ビジュアル、ショップの内観、ショッピングバッグといった細かなところにまで反映されている。とくに男性のテーラリングに対する考え方は独特で、女性が着ても何ら違和感のないフェミニンな印象のものが多い。人類が向かう近未来的なライフスタイルの提案。

1. クリーエション
「逸脱」と「再定義」を提案した今季は、男女の境なく着られるものが目を引く。70年代のストリートファッションをベースにしたスタイルは、オウムの刺しゅうや花のプリントを施したシャツなど。

m j

2. アイテム
70年代の喧騒を思い起こさせるきらびやかなグリッタースニーカー。ラインのカラーリングなどで「グッチ」のイメージを踏襲しながらも、“いまっぽく”仕立てているのが特徴。

3. ビジュアル
ポートレート風なビジュアルが多く見られるなか、日常のワンシーンを切り取ったかのような写真を提案。これはミケーレの「現代のトレンドはストリートから生まれる」という発想から。

4. ショップ
2015年以降、世界の旗艦店では軒並みリニューアルが行われている。豪華絢爛だった以前の雰囲気を刷新した店内は、見違えるようなロマンティックなディスプレイに。

shop

編集=Forbes JAPAN 編集部

この記事は 「Forbes JAPAN No.21 2016年4月号(2016/02/25発売)」に掲載されています。 定期購読はこちら >>

タグ:

ForbesBrandVoice

人気記事