フォーブスが先ごろ発表した「世界で最も評価の高い企業」ランキング作成のために調査を実施したボストンのコンサルティング会社、レピュテーション・インスティテュート(RI)が結果を国別にまとめなおしたところ、アマゾンは7つの調査項目のいずれにおいても、高い評価を得た。同社については昨年、ニューヨークタイムズ紙が過酷な労働環境だと報じる記事を掲載したが、同社に対する多くの消費者の見方には、影響を及ぼさなかったもようだ。
評価は各企業の「製品とサービス、イノベーション、職場環境、統治、市民性、リーダーシップ、業績」の7項目について、100を満点としてスコアを算出した。
アマゾンの総合スコアは85.4で、前年の84.1からさらに上昇した。ただし、リーダーシップ、市民性、統治の項目では、大幅にスコアを下げた。職場環境の項目でも、前年の81.1 から74.5に低下している。RIの調査ではこのほか、同社の職場環境に疑問を持っていると答えた人と、同社が業務について十分な情報を提供しているかどうか疑問だと考える人の割合がそれぞれ、20%から47%、15%から23%に増加した。
評価が高い企業上位12社は、次のとおりだった(かっこ内は総合スコアと業種)。
・アマゾン(85.4)
・ホールマーク(85.1)
・サムスン(84.4)
・ケロッグ(83.7)
・ソニー(82.6)
・ジョンソン・エンド・ジョンソン(81.8)
・ロレックス(81.4)
・インテル(81.3)
・ネットフリックス(81.1)
・ウォルト・ディズニー(81.0)
・キャンベル・スープ(80.4)
・フルーツ・オブ・ザ・ルーム(80.4)
3位に入ったサムスンは、前年の調査ではトップ10圏外だった。同社はすべての項目において評価を上げ、総合点は前年の77.7から今年、84.4に上昇した。RIはこの理由について、Galaxyシリーズの販売が好調だったことに加え、イノベーションを重視する同社の企業文化を挙げている。