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お金とスポーツに関する記事を執筆。

Dudarev Mikhail / Shutterstock

人工芝の発がん性に関する議論が高まり始めている。環境医学を専門とする英スコットランド・スターリング大学の教授が先ごろ、サッカー競技場で使用されている人工芝のゴムチップに含まれる発がん性化学物質を特定したことを明らかにした。

スコットランドの地元紙「ザ・スコッツマン」はこれについて3月28日、「英検査機関エンバイロメンタル・サイエンティフィクス・グループが検査を実施し、結果をスターリング大学のアンドリュー・ワターソン教授が分析した」「教授によれば、ゴムチップには含有量が異なる複数の発がん性物質が含まれていることが確認された」と報じた。

検査のサンプルとしたのは、サッカーやラグビーの競技場に最適だとされている人工芝の「3G」。薄い砂の層の上に敷いたパイル(葉茎)を、その間に充填剤として埋め込んだゴムチップが支える構造で、パイルの長さは用途に応じて40~65mmとなっている。

教授は、ゴムチップに含まれる化学物質や金属が内部に封じ込められた状態である限り、(人が)発がん性物質に触れることはないと指摘する一方で、これらの物質の一部が「スポーツ選手に潜在的な危険性をもたらし得ることは明らかだ」と述べている。

これに対し、人工芝の製造から施工・メンテナンスまでを手掛ける世界的大手のフィールドターフは、「米国内では人工芝の安全性について、研究機関のほか各州政府、学校が多数の調査や検査を実施している。だが、健康や環境に害を及ぼすことを示す決定的な科学的、医学的証拠は示されていない」と反発。「人工芝は過去にそうであったのと同様に、現在も安全だ」と主張している。

人工芝の安全性については、長年にわたって懸念が示されてきた。1978年には専門家らがマウスを使った実験で、人工芝に含まれる「クリセン」に接触したマウスに腫瘍の大幅な増加がみられたと報告。また、1993年に行われたベンゾ(e)ピレンに関する研究では、皮膚に腫瘍を発生させるとの結果が示されている。

編集 = 木内涼子

 

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