Captiv8は昨年5月中旬から今年2月中旬までの9か月間、各候補のインスタグラム、フェイスブック、ツイッターのフォロワー数と、「いいね」の数を調査した。その結果、累計フォロワー数が最も多かったのはトランプで1,410万人だった。2位はヒラリー・クリントン(民主)で930万人、3位はサンダースで570万人、4位はテッド・クルーズ(共和)で290万人だった。
いいね獲得数ではサンダースがトップ
サンダースは、フォロワー数ではトランプとクリントンに及ばなかったが、エンゲージメントの高さでは総合1位を獲得した。調査では、エンゲージメントの高さを測る指標として、フォロワー1人当たりの「いいね」の数を使用した。全候補の投稿で、最もエンゲージメントが高かった投稿のトップ10は、全てサンダースによるものだったという。
「サンダースの投稿や会話には、人々の関心を引きつける力がある。ソーシャルメディアで成果を出すためには、フォロワーと対話をしたり、ユーザーが反応したくなるような投稿することが大切だ」とCaptiv8の共同創業者であるクリシュナ・サブラマニアンは話す。
有権者から支持される対話スタイルや政策を探る上で、ソーシャルメディアのエンゲージメント率は大いに参考になる。今回の調査結果で、ミレニアル世代からの支持が高いほどエンゲージメントも高くなることが明白になった。調査会社eMarketerによると、アメリカではインスタグラムのユーザーの大多数、ツイッターのアカウント保持者の約半数、フェイスブックユーザーの43%がミレニアル世代だという。
サンダースは、民主党支持者の中でも特に若者層から圧倒的な支持を得ている。先月のアイオワ州での予備選では、17歳から29歳までの投票でサンダースがクリントンを70ポイントも上回った。2008年の大統領選で、バラク・オバマがこの世代の投票で2位を43ポイント上回ったのと比較すれば、サンダースがいかに熱狂的な支持を得ているかがわかるだろう(クリントンは中高年からの支持が強く、出口調査によると45歳から64歳の投票でサンダースを43ポイント上回り、65歳以上の投票でも43ポイント上回っている)。
「候補者らはミレニアル世代にリーチするためには、彼らがいる場所に自ら出て行かなければならないことを理解し始めている」とサブラマニアンは述べ、各候補はSNSの中でも特にフェイスブック、インスタグラム、ツイッターに力を入れていると指摘する。サンダース陣営はこれらに加えてSnapchat、Reddit、ショートメッセージにも取り組んでいる。