MAUが4億人を突破したインスタグラムでは、トランプが最も高いエンゲージメントを獲得した。2位にはクリントンがつけていたが、2月になってサンダースが逆転した。Captiv8によると、サンダースは2月に大学キャンパスを回って公立大学の授業料無料化を訴えたことが奏功したという。また、3月上旬に行われたミシガン州の予備選でサンダースが最有力だったクリントンに勝利したことも、ネット上での人気向上につながっている。
ミシガン州の予備選では、投票者の約20%が30歳以下で、サンダースは若者層による投票の81%を獲得した。サンダースは、ソーシャルメディア上や選挙集会で有権者と1対1で対話することを重視しており、こうした姿勢が若い層に支持されているという。
各候補のインスタグラムのフォロワーを性別で分けてみると、トランプ、サンダース、クルーズは男性比率がそれぞれ62%、53%、63%と高くなっている。一方、クリントンは男女比がほぼ均等になっている。
「トランプの攻撃的な発言に対しては、男性の方が寛容だ」とサブラマニアンは言う。
人気シンガーの起用もSNS認知度の向上に役立つ
彼はまた、今後は各候補が人気歌手などの力を借りてソーシャルメディアを盛り上げていくケースが増えると予想する。10月には歌手のケイティ・ペリーがクリントンのインスタグラムに度々ツーショット写真を投稿し、集会では歌を披露した。
Captiv8によると、インスタグラムでトランプをフォローしている著名人には、モデルのカーリー・クロス、スペインのサッカー選手イケル・カシージャス、「ブラックジャガーホワイトタイガー財団(Black Jaguar-White Tiger Foundation)」、スケートボーダーで俳優のロブ・ダーディック、ボクサーのマニー・パッキャオ、ラッパーのヤング・ジージー などが含まれる。
クリントンのフォロワーには、ケイティ・ペリーの他に歌手のマイリー・サイラス、コメディアンのエレン・デジェネレス、モデルのクロエ・モレッツ、歌手のリッキー・マーティン、モデルのリリー・オルドリッジなどが含まれる。
サンダースのフォロワーには、ケイティ・ペリー、女優のトローヤン・ベリサリオ、女優のローワン・ブランチャード、写真家のポール・ニックレン、人気ユーチューバ―のIohanthony、俳優のマーク・ラファロなどが含まれる。
11月の大統領選まで、候補者たちによるソーシャルメディアを活用した選挙戦はますますヒートアップすることだろう。