Pornhubの副社長、コーリー・プライスは「弊社は最先端のテクノロジーを用い、コンテンツをグローバルに提供する。ユーザーはコンテンツを観るだけでなく、その中の相手と関係を持つことが可能だ。性的興奮の高まった世界に没入し、夢を現実に出来る」とコメントした。
「一人称視点」で撮影、親密な雰囲気を演出
バドインクVR担当者によると、目下のところコンテンツは異性愛者の男性向けに作られており、「アダルト男優の存在は邪魔だ」という要望に応え、一人称視点で撮影されている。「弊社のコンテンツは女優とのアイコンタクトを大事にし、卑猥な会話が存分に楽しめます」と担当者は英紙ガーディアンの取材に応えている。
Pornhubはプロモーションのため、VRヘッドセットのGoogle Cardboardを先着1万名に無料配布した。動画はVRヘッドセットを使用しなくても視聴できるが、その際には画面がぼやけ「巨人のようなアダルト女優の姿を目撃することになる」とニュースサイトは伝えている。
ヴァーチャル空間で「遠隔セックス」を楽しむプロジェクトとしてはFriXion社の試みも知られている。しかし、専用ヘッドギアやアダルト玩具が必要なFriXionのシステムよりも、VRヘッドセットを用いる方法のほうが、コストも安く、より没入感の高い体験が得られるだろう。
調査会社Piper Jaffrayは、VRアダルト市場は2025年までに10億ドル(約1130億円)に成長すると予測。ゲームやNFLに続く第3のコンテンツ市場に膨らむと期待されている。