ビジネス

2016.05.20

トップは常に常識を疑い、挑戦し続けなければダメになる

リビタの内山博文 常務取締役(photograph by shuji goto)


スポーツの世界は自分の力を見つめ直す機会

大切なのは挑戦する姿勢です。もともとはサーフィンをやっていて、その後もトライアスロンなどにも挑戦しているんですが、これらは健康のために、ということでは決してありません。経営者となると勘違いしやすくなるんですよ、自分の力について。トップとして常にチャレンジしていかなければならないのに、その価値観が狂ってしまうときもある。

そんなときにスポーツの世界だと如実に結果が出るからいいんです。いい結果はもちろん、悪い結果も正直に出る。すると自分の力というものを見つめ直すいいきっかけになる。この挑戦し続ける姿勢を保つために、そうしたスポーツを役立てているんです。おかげで常にフラットでいられますから。

そしてそこには自分と全然違う目線の連中が集まっていることもあって、感性も磨かれるんですね。不動産業界とは関係ない有志の経営者たちが集まってやり始めたことなんですが、これもすごくいい。

思えば小さい頃から偏見だけは持ちたくないという気持ちがあったように思います。他人の言うことをそのまま真に受けることはせずに、必ず自分でアプローチして判断する。僕のマーケット目線の原点はそこにあるのかもしれない。

まあ、負けず嫌いということもあるんですが、人がNOと言うとYESと言いたくなるんですよね(笑)。本当にそうなのか、その判断は正しいのか、挑戦を避けていないかって。

トップである限りは、そうした姿勢は失いたくないし、失ってしまったら終わりなんだと思うんです。

内山博文(うちやま ひろふみ)◎株式会社リビタ常務取締役。1968年生まれ。愛知県出身。筑波大学を卒業後、96 年都市デザインシステム(現UDS)に入社。2005年リビタを設立。13年よりリノベーション住宅推進協議会会長を務める。現在、国交省「中古住宅市場 活性化ラウンドテーブル」委員を兼務し、既存住宅市場拡大のための仕組みづくり、枠組みづくりを推進。


シェア型複合ホテル「HATCHi金沢」オープン

2016年3月18日、金沢にまったく新しいかたちのホテルが誕生した。宿泊施設、飲食店、シェアスペース、店舗で構成され、多様なイベントでの使用も可能。ここに集まる地域内外の人々のライフスタイルや価値観が交わることで、このホテルを軸にした金沢の新しい楽しみ方を提案する。

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シェア型複合ホテル「THE SHARE HOTELS」の第一号、HATCHi金沢の1階レセプション

文=清水りょういち 編集=明石康正

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