1%にも満たないわずかな伸び率だが、それでもこれは歓迎すべきニュースだ。ストリーミングによる売上が、数年前から減少中のダウンロードや物理メディアの売上の落ち込みを補った。
カテゴリ別の売上でストリーミングが初めて1位に輝いた。ストリーミングは米国の音楽売上の34.3%を占めており、デジタルダウンロードは34%、物理メディアは28.8%、シンクロナイゼーション・ロイヤリティ(テレビや映画で流れた場合の楽曲使用料)は2.9%だった。
報告書ではストリーミングを、オンデマンド(SpotifyやApple Musicなど)、ラジオサービス(PandoraやSiriusXMなど)、そして非登録制のオンデマンド(YouTube)の3つのカテゴリに細分化している。すべての分野で売上が増加しており、合計売上は前年比29%増の24億ドル(約2,700億円)となり、初めて20億ドルを超えた。
2015年にはSpotifyなどがユーザー数を大幅に増やし、無料会員から有料会員に移行した人数も増加した。さらにApple MusicやTidalといった新しいサービスが登場し、数百万人の有料会員を獲得している。
デジタルメディアの売上は前年の67%から70%に増加した。2016年にはストリーミングがさらに数字を伸ばすことが期待できそうだ。