エピファーニは「セレブライト社の暗号解除技術はOSではなく、端末のハードウェアの脆弱性をついたものではないか」と推測している。
リンクトインのプロフィール情報を確認すると、セレブライト社にはイスラエル国防省に勤務歴を持つ人物など、高度なハッキング技術を持つメンバーが複数存在することが確認できる。同社のUFED技術は過去にフィリピンで発生した恐喝事件で、インターポール(国際刑事警察機構)の捜査にも採用されている。
この件に関してはセレブライト社からも米司法省からも正式なコメントは得られていないが、セキュリティ企業SANSで政府機関の犯罪捜査チームを指揮するヒーサー・マハリク(Heather Mahalik)はフォーブスの取材に対し次のように述べた。
「FBIの捜査班はやるべきことをやりました。外部からの協力を得て、事態は解決に向かっているはずです」