ドミノ・ピザの宅配ロボ オーストラリアの軍事企業が開発

Justin Sullivan / Getty Images

オーストラリアのドミノ・ピザが3月17日、宅配用ロボットを公開した。同社が「世界初の業務用自動運転ピザ宅配車」と豪語するこの宅配ロボットは、DRU(Domino’s Robotic Unit)との愛称がつけられており、軍事ロボットのスタートアップ企業Marathon Roboticsと共同で開発したものだ。

Marathon Roboticsはオーストラリアをはじめとする国々を対象に実弾射撃訓練用の自動運転ロボットを10年近くも開発・供給している。

ライフハッカーのオーストラリア版によると、今回のロボットの重量は450ポンド(約204キログラム)。保温室および冷蔵室を備え、高さは4フィート(約1.2メートル)という。走行速度は時速12.4マイル(約20キロ)だ。

DRUは完全な自動運転で防水仕様。目的地に安全かつ確実に到達するため、自動運転車と同様にレーザー光線を使用したセンサー技術LIDAR(レーザー・レーダーの略)を搭載しており、障害物を検知して迂回する。安全確保のため、掃除ロボットで採用されているような従来のセンサーも搭載している。

今のところDRUは承認を受けた歩道や道路で試験運転を行っている。このルートは2014年夏からマクドナルドが宅配ロボットを試験運転していたのと同じエリアだ。DRUが一般道やハイウェーを走行するのはまだ先の話になりそうだ。

しかし、食品や道路の安全ガイドラインに準拠できるように技術を進歩させていけば、Google MapsやGPSを利用したガイダンス・システムによって、世界中の家庭にピザを宅配できる日もそう遠くないかもしれない。

編集=上田裕資

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