モルガン・スタンレーの黒人女性幹部が語る「成功の秘訣」

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─自分自身の成功の可能性を疑ったことはあるか

疑わなかった。うまくやれると思っていた。これは両親のおかげだ。そう思うように育てられた。成績が良くて当たり前だと思われていたし、自分でもそう思っていた。仕事を始めてからは、もちろんうまくいかないこともあったし、自分に対する自信を失いかけたこともあった。当然のことだ。だが、一度乗り越えれば、その経験が自信を与えてくれる。もう一度乗り越えることができると教えてくれる。

─野心を持つことについて、女性たちへのアドバイスはあるか

野心を持つために最も重要なことは、自分が何をしたいのかを明確に理解し、それが自分にとって本当に重要なのだ、手に入れたいものなのだという思いを抱き続けることだ。何をしたいのかが分かっていれば、その気持ちを持ち続けることは簡単だと思う。成功させるのだと確信していれば、チャンスは訪れる。目標に集中し続けることだ。

そして、計画的であること。これはどんなに強調してもしきれない。計画的に行動し、選択すること。そうすれば、その行動や選択があなたを助けてくれる。これを実現すれば、就くべき仕事に就くはずだ。そして最終的には、野心の実現につながるはずだ。

─女性の野心をかなえるために、企業側がすべきことは

説明責任を明確にできる体系を整えることだろう。女性たちが自分の働く会社が何に関心を向けているのかを理解し、できればそれと同じ関心やキャリアの方向性を持てるようにすることだ。そのために、女性たちに専門家からの適切なフィードバックを提供できるようにすること。こうした会社とのコミュニケーション不足が原因で、退社していく女性は多い。残念ながら依然として、自分のキャリアは自分自身の責任で管理するものだということを理解していない人が多いのだ。

編集 = 木内涼子

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