ソニーは3月14日、マイケル・ジャクソンの遺産管理団体と共同で出資している「ソニー/ATVミュージック・パブリッシング」の株式50%を7億5,000万ドル(約836億円)で買い取り、同社を完全子会社化すると発表。今年の年収を語るのは早計かもしれないが、この契約で、マイケルが今年ドレの記録を上回り、ミュージシャンとして史上最高額の年収を得ることは確かだ。
マイケルは卓越したビジネスセンスの持ち主だった。1985年にマイケルは、4,750万ドル(約52億9,500万円)でATVを買収していた。90年代にマイケルのマネージャーを務めたサンディー・ギャリンは、『マイケルジャクソン株式会社(Michael Jackson, Inc.)』のインタビューで次のように述べた。「彼の口癖は、もっと、もっと、もっとだった。より良い取り引きを常に求めていた」
今回マイケルの遺産管理団体が手にする7億5,000万ドルは、2015年の「最も稼いだミュージシャン」上位8組の年収の合計を上回る。また、2010年に司会者として史上最高額を稼いだオプラ・ウィンフリーの年収3億1,500万ドル(約351億円)の2倍以上でもある。
マイケルの2016年の年収は、8億ドル(約892億円)を超える模様だ。楽曲の原盤権を保有するMijac Musicのほか、シルク・ドゥ・ソレイユがラスベガスで行う「マイケル・ジャクソンOne」ショーなどからも、マイケルの富は生み出され続けている。
かつてジャクソン5を世に送り出したモータウン・レコードのベリー・ゴーディーは、マイケルを「子供の心を持った天才だった」と評した。