「世の中は金がすべて」ではない、NPOが人事戦略で勝つ6つの方法

ボランティア活動の様子 (Steve Debenport / Getty images)

優れた人材の確保について、頭を悩ませる非営利組織(NPO)は多い。これらの組織のリーダーたちは、「最も優れた人材を雇う財政的な余裕がない」と考えている。だが、実際には「優れた人材を雇わずにいられる」余裕がないはずだ。

NPOが支援する人たちは、最高のサービスを受けるに値する人たちだ。組織側がそのように考え方を変えれば、自らにも最高の人材が必要なのだということを自覚するはずだ。だが、NPOはどうすれば、そうした人材を採用することができるだろうか。6つのアイデアを紹介する。

考え方を変える

利益を追求する一般の企業と同水準の給与を支払えないから、最高の人材を雇う資格がないと考えているなら、そう思い込んで行動することによって、その結果を招いている可能性が高い。

応募者がどの程度の給与を望んでいるか分からないのに、履歴書を見ただけで「この人はきっと低賃金では働かないだろうと」思って選考から外していないだろうか。そして、非常に良く働いてくれる人ではなく、問題はない程度に働く人を採用することになっているのだ。

目的をもって採用する

目的は「流通させる」ことができるものだ。ミレニアル世代をはじめとする若い労働者たちは、仕事が重要な意味を持つような人生を築きたいと考えている。おしゃれなオフィスや高収入よりも、違いを生み出せる仕事を喜んで選ぶという人も大勢いるはずだ。

しかし、そうした人たちの全員が、自分自身で理想の仕事を見つけ出し、実際に就職ができるわけではない。そこで、NPOのリーダーたちが行動を起こす必要が出てくる。

リーダーたちは組織の目的が常に優先され、最重要視されていることを確実にすると共に、職員たちが自分の仕事について、目的に直結していると思えるよう支援する必要がある。
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編集 = 木内涼子

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