ライオネス社CEOのリズ・クリンガー(Liz Klinger)は「Berkeley News」で次のように述べた。
「私は中西部の保守的な家庭で育ち、家族とセックスについて話したことは一度もありませんでした。子どもの頃、疑問に思ったことがあっても質問出来なかったため、セックスに対する好奇心だけが妙に膨らんだように思います」
アプリ連動のバイブレーターで快感データを蓄積
女性メンバー主導で起業したライオネス社は、バイブレーター「ライオネス」の洗練された学習能力やトラッキング機能を活用し、女性たちが肉体と性についてもっとオープンに話し合えるようになることを願っている。ライオネスのバイブレーターは5種類のセンサーがスマホのアプリにリンクし、ユーザーの快感データを匿名で蓄積。性的喜びを最大限に得るための機会を提供する。
先日、ライオネス社はクラウドファンディングIndiegogoでキャンペーンを開始。3月17日現在で9万6000ドル(約1075万円)の資金を集め、当初の目標5万ドルを軽々とクリアした。ライオネスの製品は100%体に安全な素材を使い、デザインは可愛く、再充電が可能で、完全防水仕様だ。また、アプリからの強弱の調整や、操作しやすい直感的なボタンも好評だ。
CEOのクリンガーはフォーブスの取材に対し、「空港などで誤ってスイッチが入ってしまうことを防ぐ、トラベルロック機能も好評です。また、いざ使おうという時に電池切れといった事態を防ぐ、バッテリー警告表示も人気です」と説明した。
ライオネスは、ユーザーらの筋肉の動きや体温等の身体データを活用し、それぞれの性的嗜好に独自のパターンを見出せるようサポートする。生理周期や気分、ストレス度といった個人の健康に関わる重要な要素との関連性も導き出すことが可能だ。
クリンガーは、「Barkley News」のサイトで、次のように述べている。
「女性たちはこのハイテク製品を通じ、匿名で世界中のユーザーとつながり、パートナーたちともコミュニケーションが図れます。私の体はこういう風に反応する、私が求めていたことはこれなのよ、という具合に、自分の体の反応について会話ができるのです」