インスタがアルゴリズムを導入、投稿の「見逃し」防止へ

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フェイスブックが最初にアルゴリズム表示を導入したのは2009年だった。今回のインスタグラムの動きは、先月さらなるキュレーション表示のテストを開始したツイッターの動きに続くものだ。ツイッターはアプリからしばらく離れていたユーザーのタイムラインの冒頭に、キュレーションされたツイート群を表示しており、それらの多くは時系列と関係がない。

2010年のデビュー以来、インスタグラムは時系列表示を続けてきた。ソーシャル系のアプリはみな、ユーザー数やコンテンツ数の増加に伴い、コンテンツの見せ方の新たな方向を探ってきた。多くのSNSではフィードが重要な役割を果たしているが、スナップチャットのような新しいアプリでは、チャンネルと呼ばれるシステムをその配信の基盤としている。

インスタグラムは今年、米国内で13億7000万ドルのモバイル広告売上を見込み、海外を含めると14億8,000万ドル(約1,675億円)を見込んでいる(eMarketerの予測)。同社がアルゴリズム表示の導入を成功させれば、売上はさらに跳ね上がることも予測される。

対照的にツイッターは現在3億2,000万人の月間アクティブユーザーで、2015年の総売上は22億ドル(約2,490億円)だった。金額ではツイッターがインスタグラムを上回っているが、ツイッターはユーザー数の成長鈍化に直面している。

編集=上田裕資

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