インスタがアルゴリズムを導入、投稿の「見逃し」防止へ

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インスタグラムは間もなく時系列順の投稿表示を改め、投稿の関連性に基づいた表示を導入する。この動きは同社の親会社、フェイスブックに続く動きだ。

3月15日、インスタグラムはアルゴリズムの変更をアナウンスし、個人に合わせた投稿表示のテストを開始したと発表した。ユーザー数が増加し、有名アカウントのフォロワーも増加する中で、平均的ユーザーはタイムラインに流れる70%の投稿を見逃しているという。同社としてはこれに対抗する措置としてアルゴリズムの変更に取り組む。

来年は米国SNSユーザーの半数以上がインスタを利用

インスタグラムの月間アクティブユーザー数は4億人を突破。今後4年でインスタグラムさらにユーザー数を伸ばし、ツイッターの倍の規模に成長すると調査会社eMarkterは予測している。2017年には、米国のSNSユーザーの半数以上がインスタグラムを利用すると見込まれる。

「ユーザーの増加に伴い、人々が全ての投稿をシェアすることは困難になった」とインスタグラムは声明で述べた。「ユーザーがおそらく興味を持つであろう投稿の多くを見逃してしまうケースも増えている。この状況に対処するため、投稿の並び順を各ユーザーが関心を持ちそうな順番に変更する」

インスタグラムによると、新たな並び順はユーザーの投稿への関心度や、ユーザー同士の関係、投稿した時間を考慮に入れるという。テスト導入にあたって、ユーザーのフィード内の投稿は全て閲覧可能だが、これまでの時系列順表示にはならないという。

この施策によりアプリを開いていなかった間に、友人が訪れたコンサートやイベントの模様が、より発見しやすくなる。この改変は今後数か月をかけて導入され、ユーザーからのフィードバックを取り入れつつ進めていくという。
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編集=上田裕資

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