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フォーブス ジャパン副編集長 兼 ウェブ編集長

テラモーターズの徳重徹 代表取締役社長(写真=藤井さおり)

3月16日、電動バイク(EV)の開発、製造、販売を手がけるテラモーターズの徳重徹代表取締役社長が、ドローン事業への進出を発表した。EV業界のトップを走り続ける徳重社長に、フォーブス ジャパンは独自の経営論について伺った。

テラモーターズ 代表取締役社長 徳重徹氏
(インタビュアー:フォーブス ジャパン副編集長/WEB編集長 谷本有香)

谷本有香(以下、谷本):徳重さんのご活躍を拝見していると、まさにナチュラルボーンの起業家のように思いますが、その資質は生まれ持ってのものなのか、それとも環境で培われたものなのでしょうか。

徳重徹(以下、徳重):環境ですね。大学に入るときに、浪人しているんです。東京では浪人は普通のことかもしれませんが、僕が生まれ育った山口の田舎では、超挫折者なんです。人生の大失敗に匹敵する。精神的にとても弱ってしまって、なんとか自分を立て直そうとして『負けてなるものか』(1986年、松本順)という本を手に取ったんです。

本田宗一郎など著名な人々のエピソードをもとに“起こったことに対していい面を見ようとする人が成功する”と書いてあった。たとえば松下幸之助は、人使いの名人です。なぜなら彼は、自身が病気がちでできないことが多いから、人に頼むしかないんですね。逆転の発想で、それを経営者の資質につなげているんです。僕にとって浪人は大失敗でしたが、悔しさはリベンジのバネになりました。

大学に入ると、信念ができました。一つは「大を成す」。これは坂本龍馬の名言「世に生を得るは事を為すにあり」から。もう一つは、「世界でやる」。これはソニーやホンダから学んだことです。社会に出てからも、これらが原体験となっています。シリコンバレーの人たちを目の当たりにしたときや、アジア市場での戦っている今も、思いの蓄積が結果につながっています。

谷本:幕末の志士や戦後の立ち上げに関わった方々はある意味で日本への危機感を抱いていたからこそ、事を為し得たように思いますが、徳重さんの危機感はどこからきているのでしょうか?

徳重:実は、1年ほど運用をしたことがあるんです。そのときに、為替のいろはに始まりヘッジファンド、世界情勢、自分の将来に至るまで徹底的に研究しました。すると、借金の多さも含めて日本が本当に大変な状況であることがわかったんです。超高齢化社会、借金がますます増える、という点においてこれだけ不確実性が高いなかで、経営者的な視点で日本を見ると“社会保険を大きくカットする”か“消費税を上げる”しか対策はない。企業でいうならリストラですよね。10年くらい前から、僕のなかには第三の敗戦くらいの危機感があるんです。

もうひとつの方法が成長戦略です。新しい会社ができてイノベーションが起き、さらに起業家の細胞分裂が起これば一つの産業になるんじゃないか。20年間デフレが続いて、大企業の人たちは既存の製品の利益を守るために経理圧縮に注力してきたわけです。20年間それだけでやっていた人に新しい事業を作れと言っても、難しいですよね。だからこそ起業家だとか、新しいことを作る人が重要だと僕は思っています。

文=吉田彩乃 編集=谷本有香

 

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