フォーブスジャパン 副編集長 / チーフコミュニケーションディレクター


谷本:ドローンを選んだ決め手は何でしたか?

徳重:世界中のドローンの記事を読んで、考え方がガラッと変わったんです。ドローンに否定的な意見を持っているのは日本ぐらいで、世界は、今はドローンの黎明期であって、パソコンやインターネットが発展してきたのと同じように捉えているんです。ドローンにも、ハード、OS、システム、クラウドがある。だからパソコンと同じ、というのがシリコンバレーの人たちの発想なんです。これはすごい産業になると思いましたし、すぐにビジネスになる領域も見つけたんです。

ドローンに関しては、日本は5年前までは技術的にも進んでいましたし、アプリケーションとしての農薬散布の実績があった。にもかかわらず、現時点で日本のドローン産業は海外比較で、周回遅れと言われている。スピード感のなさは、日本の大きな反省点だと僕は考えているんです。

世界を見てみると、中国のDJI社、アメリカの3DR(3D Robotics)社、フランスのパロット社がビジネスにしているんです。それが御三家といわれていて、日本企業はない。調べれば調べるほど、EVよりはるかにメガコンベンションなんですよ。しかもグローバル市場。溢れるほどオポチュニティはあるんです。EVのトップを走ってきた経験から、黎明期にこそ渦中に身を置かなきゃいけないということが痛いほどわかっていますから、今すぐドローンをやるべきだと思いました。

int
[左]テラモーターズ 徳重徹 代表取締役社長
[右]フォーブス ジャパン副編集長/WEB編集長 谷本有香(衣装協力:オットージャパン)


谷本:覚悟を決められた、ということですね。

徳重:われわれがやるしかないという情念が最終的な決断をさせました。半年以内に日本のドローンの第一人者になることが目標です。新規事業を世界で同時に展開、というのはベンチャーの一般論では考えられないことですが、僕たちにはEVの前例があります。

EV事業では製造業かつ新興国ということもあり数年かかりましたが、今回は経験値も上がり、組織としてもスピード感ある体制が整っている。1年以内に、世界から注目される事業にまで成長させたいですね。逆に言えば、それくらいの速さでないと勝てないと思っています。


徳重 徹◎テラモーターズ株式会社代表取締役社長。1970年生まれ、山口県出身。2010年4月に電動バイクのベンチャー企業、テラモーターズ株式会社を設立。設立2年で国内シェアNO.1を獲得し、ベトナムとインドとバングラデシュに現地法人を設立。世界市場で勝てる、日本発のメガベンチャーの創出を志す。著書に『「メイド・バイ・ジャパン」逆襲の戦略』(PHP 研究所) などがある。

文=吉田彩乃 編集=谷本有香

PICK UP

あなたにおすすめ

合わせて読みたい