世界2億DL突破 「インスタ超え」を狙う画像アプリPicsArtの野望

PicsArtを使った「インスタインマイハンド」の一例


パリのオルセー美術館が児童向けプログラムで採用

ダハチュニアンがもっとも重視しているのは、ユーザー間のコラボレーションを促進することだ。PicsArtでは、フェイスブックでつながっている友人を招待して画像を非同期的に編集したり、作業の様子を映した動画を共有することができる。「仲間と共同で作った作品は人々を魅了し、爆発的に拡散するパワーを秘めている」と彼は言う。

PicsArtでは、画像が編集された工程をステップごとに動画で確認することができるため、パリのオルセー美術館のように、児童向け教育プログラムにPicsArtを導入するケースが増えている。

ダハチュニアンがPicsArtに参画したのは昨年10月の後半だ。それ以前は、音楽ビデオ専門サイトのVevoで、製品担当のバイスプレジデントを務めていた。Vevoでは、主に10代の若者のユーザー数とエンゲージメントを飛躍的に増やした他、人力キュレーションの動画チャンネルを立ち上げ、ドイツやポーランド、メキシコでの事業を成長させた実績を持つ。Vevoの前は、エレクトロニック・アーツでシニア・プロダクトマネジャーを務め、コンサルティング企業のAddVal Solutionsを設立している。

「ダハチュニアンは、Vevoで魅力的なユーザー体験を実現し、世界中で多くのユーザーを獲得した。彼の参画により、我々も世界中のクリエイティブな人々を魅了する体験を提供できると確信している」とPicsArtのCEOであるホバナス・アボヤン(Hovhannes Avoyan)は声明の中で述べている。


PicsArtで加工された写真の一例
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編集=上田裕資

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