ビジネス

2016.03.12

カーシェアリング分野の強化図るGM、新プログラム拡大へ

Photo by Justin Sullivan/Getty Images

レジャーシーズンの到来が近づくなか、ニューヨークでは週末にジップカー(ZipCar)などのカーシェアリング・サービスの予約を取るのが難しくなり始めている。だが、一部の高級賃貸住宅の住人たちには、特別に利用が可能な秘密のサービスがある。

ゼネラルモーターズ(GM)が不動デベロッパーのストーンヘンジNYCと提携し、昨年から同市内にある「リッツプラザ」の賃借人向けプログラムとして、「Let’s Drive NYC(レッツ・ドライブNYC)」プログラムを提供しているのだ。

その同社がこのほど、プログラムの名称を変更し、近く「ザ・オリビア」と「101W15」の住人たちにも同じサービスの提供を始めることを明らかにした。プログラムは今後、「メイブン・プラス(Maven+)」として運用。対象物件の部屋の賃借している人たちは、「DriveMaven+」のアプリをダウンロードすることで、GM車を利用できるようになる。

料金は1時間当たり9ドル(約1,020円)、1日当たり75ドル(約8,500円)。現在のところ、GMが同プログラムに充当しているのはシボレーのセダンからクロスオーバーまで、複数のモデルの10台だが、その台数も今後、引き上げていく方針だ。ただし、具体的な台数や時期については、現時点では不明。競争の激しいニューヨークの不動産市場で、GMの同サービスが利用できることはストーンヘンジにとって、大きな強みだといえる。

このほかGMは、マジェラン・デベロップメント・グループ(Magellan Development Group)との提携により、今四半期中にシカゴでも同様のカーシェリング・プログラムを開始する予定。

一方、同社はミシガン州アナーバーでは、一部の物件に特定せず、異なるタイプのメイブン・プログラムを展開している。指定した地区内に駐車場21か所を用意し、アプリをダウンロードした人は誰でも、カーシェアリング・サービスを利用することができる。

編集 = 木内涼子

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