ニューヨークを拠点にダニー・マイヤーが創設、2015年1月に上場したシェイク・シャックは同期、純利益が120万ドル(約1億3,500万円)となり、140万ドル(約1億5,800万円)の赤字だった前年同期から黒字転換した。また、売上高は前年同期比47%増の5,110万ドルとなり、アナリスト予想の5,040万ドルを上回った。
一方で同社は、今後の既存店売上高の伸びが、アナリストらが予想する以上に鈍化するとの見通しを示した。2016年の既存店の売上高を前年比2.5~3%増と予想しており、これはアナリスト予想の3.1%を下回る数字だ。また、2015年第4四半期の11%増に比べれば、はるかに低い伸び率となっている(ただし、同社経営陣はこのペースでの増加は「持続不可能」と主張している)。投資家らは、シェイク・シャックの高いバリュエーションに懸念を強め始めているのだ。
10数年前にホットドッグの屋台から出発したシェイク・シャックは、時間をかけて徐々に事業を拡大してきた。2015年第4四半期には米国内で3店舗を新設。2016年末までにはロサンゼルスとダラス、ミネアポリス、フェニックス、スコッツデールにも新店舗を開業する予定であり、最終的には全米に450店舗の設置を目指している。
米国内の店舗の1週間当たりの売上高は2015年第4四半期、平均8万9,000ドルで前年同期比5%の増加となった。来店客数の増加と、客単価の上昇が主な要因だ。シェイク・シャックはこのほか、「チキンサンドイッチ」などの新メニューを導入したことも寄与したと指摘している。
また、利益率も22.3%から28.2%へと上昇した。食品価格が予想より低水準にとどまったことや、売上高を伸ばす努力が功を奏したという。
シェイク・シャックの株価は年初来6%上昇している。ただし、時価総額は昨年夏の最高値からおよそ半減している。