米、有名テック企業18社の「給料、ストレス、女性活用度」

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企業リサーチ会社PayScaleは、有名テック企業18社を対象に、給料や待遇、仕事の満足度等をリサーチした。調査対象者は過去2年にわたり同社の調査に協力してきた3万3,500人だ。

イーロン・マスク率いるテスラとSpaceXの従業員は、自らの仕事が「非常に意義深い」と答えると同時に「ストレスを感じる」とも述べている。新人にも高い給料を払うのはフェイスブックで、女性の比率が最も高いのはイーベイだ。下記に調査結果をまとめた。

経験が浅い従業員の給与

勤続年数5年以下の従業員に最も高給を支払っているのがフェイスブックで、平均年収は11万6,800ドル(約1,318万円)だ。2位はLinkedInで11万800ドル(約1,250万円)だった。

一方最も低かったのがヒューレット・パッカードで6万5,400ドル(約738万円)。2番目に低かったサムスンは6万5,900ドル(約744万円)だった。

中堅社員の給与

勤続年数10年以上の中堅社員に最も高給を払うのがLinkedInで、平均年収は15万9,600ドル(約1,800万円)。僅差で2位のSalesforceは15万4,600ドル(約1,754万円)だった。

ヒューレット・パッカードは中堅社員に対する給与も低く、平均年収は10万4,200ドル(約1,176万円)。IBMは若干上で11万2,700ドル(約1,272万円)だった。SpaceXの従業員は情報を得られなかった。

平均年齢

ヒューレット・パッカードが唯一トップに立ったのが従業員の平均年齢で、38歳だ。フェイスブックが最も低く29歳だった。

業界での経験年数

従業員の経験年数が最も高かったのはオラクルで9年だ。ヒューレット・パッカードは2位で8年だった。フェイスブックは最も低く、4年。LinkedInが2番目に低く5年だった。

勤続年数

調査を行った18社のうち従業員の勤続年数が最も長いのがIBMで平均7年だ。2番目に長いのがヒューレット・パッカードで6年だった。一方、フェイスブックが最も短くて平均1年、テスラが2番目で2年だった。

女性従業員の割合

テック業界の問題の1つが女性の比率だ。最も比率が高いのがイーベイで43%。LinkedInが2位で42%だった。最も低かったのがSpaceXで14%。続いてクアルコムで20%だった。

仕事の満足度

仕事の満足度が最も高かったのがフェイスブックの従業員で、96%が「非常に満足している」「とても満足している」と答えた。グーグルが2位で89%だった。一方、最も仕事の満足度が低かったのがIBMで59%だった。LinkedInはこのカテゴリーのデータがない。

仕事の意義深さ

自分の仕事が意義深いと思っている従業員が最も多かったのがマスク率いるSpaceXで、「あなたの仕事は世界を良くしていると思いますか」という質問に対し92%が「非常にそう思う」「そう思う」と答えた。同じくマスク率いるテスラが2位で89%、3位はフェイスブックで78%だった。

最も低かったのがAdobeで24%。LinkedInはデータがなかった。

仕事のストレス

ストレスを最も感じている企業はマスク率いるSpaceXとテスラで、仕事でストレスを感じると答えた従業員が88%と70%だった。サムスンが3位で69%、アマゾンが4位で66%だった。

最もストレスが低いのがフェイスブックで44%、続いてAdobeで47%だった。LinkedInはこのカテゴリーでもデータがなかった。

編集=上田裕資

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