ビジネス

2016.03.23

リモートオフィス活用が今後の働き方のカギ

NECネッツエスアイ 企業ソリューション営業本部の佐々木友和


米国で起業した会社の日本支社として活用/花村和弥(Rydgen Inc.)

米・カリフォルニア州に本社を置くRydgen Inc.は、日本支社として昨年9月から渋谷のConnecting TheDotsを利用するようになった。日本に比べて、米国の西海岸などではシェアオフィスが普及していることを目の当たりにしたことからも影響を受けた。

同社は、日本の映画やアニメ、音楽などをアメリカや世界各国に広げていくためのグローバルマーケティングを行っている。アメリカの本社はローカライズしながらマーケティングを担当。日本では2人の社員がコンテンツの開発と制作を任されている。在宅勤務という選択肢はなかったのか。

「自宅をオフィスにした場合、対外的にどう思われるか心配。それに会社登記や口座開設の際、自宅の住所だと手続きがややこしい。その点、こうしたスペースの住所を利用できるとスムーズに進んでいくんです」と、日本支社のエンジニアリングマネージャー・花村和弥は話す。

空間やデスクを他の利用者と共有することで、異業種の人脈も広がった。

「元々、会計士や税理士と知り合うことを期待していましたが、弁理士の人と親しくなることもできて刺激を受けました」

Connecting The Dotsを運営するインクルードの北川巧代表取締役によれば「従来のシェアオフィスと同じく登記利用しながら、デスクや空間は他の会員と共有するコワーキングを融合した使い方も広がってきている」という。

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アーティトとファンをつなぐエンタメ関係のウェブサイトをこの1月にローンチさせる予定という花村。「ここの食事イベントは一人暮らしの自分にはありがたい」と笑う。

吉澤健太、佐藤哲郎、矢木隆一 =写真 吉田彩乃、鈴木裕也=文

この記事は 「Forbes JAPAN No.20 2016年3月号(2016/01/25発売)」に掲載されています。 定期購読はこちら >>

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