ビジネス

2016.03.23

リモートオフィス活用が今後の働き方のカギ

NECネッツエスアイ 企業ソリューション営業本部の佐々木友和

近年のネット環境の急速な進化によって、在宅勤務も可能な時代が目前になった今、オフィスの外の自分好みのワーキングスペースで自由に働く人が現れ始めている。こいったスペースを有効活用するビジネスパーソンを取材した。

新しい仕事環境の提案に向けた実践の場/佐々木友和(NECネッツエスアイ)

「離れた場所とのコミュニケーションをいかに活性化させるかが、今後の働き方のカギになっていくと思います」

企業ソリューション営業本部の佐々木友和が顧客に提案しているのは、ICT(情報通信技術)の基盤を売ることと、オフィスの空間設計だ。NECネッツエスアイでは「EmpoweredOffice」という標語を立ち上げ、オフィスから物理的に離れた場所でも不自由なく仕事ができる環境づくりに取り組んでいる。

そして、佐々木自身が飯田橋の本社オフィスとは別に、ビジネスエアポート東京を「サテライトオフィス」として1年ほど前から活用している。東京駅・大手町から直結のこのスペースは交通の便が良く、アポイントの合間の空き時間に利用するのにちょうどいい。

「移動時間を節約できて、仕事が捗るようになりました。仕事から早くあがれるので、バンドの練習など趣味の時間も増えました」

この2〜3年、コミュニケーションツールの発展が著しく、Microsoft Lync等を使えば離れた場所の同僚とも迅速に連携がとれ、スカイプなどを使えば社外でもミーティングが行えるようになった。顧客に提案する側として「オフィス改革」の最先端をいく佐々木はこう語る。

「弊社では今、在宅勤務実験を社内的に行うとともにお客様にも提案しているところです。今後、働く場所がより自由に選択できるようになっていくでしょう」

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吉澤健太、佐藤哲郎、矢木隆一 =写真 吉田彩乃、鈴木裕也=文

この記事は 「Forbes JAPAN No.20 2016年3月号(2016/01/25発売)」に掲載されています。 定期購読はこちら >>

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